



プロフィール
2003年からエフェクターを設計し、作っています。当時の名前は Effector 13 でした。
その前は、ストンプボックス専門の最初期のオンラインデータベース、Guitar Pedal Archive を運営していました。ペダルや回路図、歴史的な写真を記録していました。特に興味があったのは Electro Harmonix と日本のブティック・エフェクターです。その一風変わったデザインを見て、古い回路をただコピーするのではないものを作りたいと思うようになりました。

電子工学の正式な教育は受けていません。最初に設計した Krackle Fuzz は、Radio Shack で手に入れた部品を、音が出るまでブレッドボードに挿していったことから生まれました。自分のことは、何よりサーキットベンダーに近いと思っていました。ひとつの回路が次の回路につながっていきました。Krackle Fuzz は Tri-Fuzz、Beautiful Disaster、そして最後には Truly Beautiful Disaster になりました。Silver Crank は Vintage Fuzz Master につながりました。Doomsday Device というボツにしたデザインからは Torn’s Peaker と Never Drive が生まれました。
Effector 13 はインターネットの口コミで成長しました。始めてから1年も経たない2004年2月、Guitar World が Truly Beautiful Disaster を取り上げました。続いて Vintage Guitar が Improbability Drive を取り上げ、その後 Tape Op が Truly Beautiful Disaster、Soda Meiser、Hymn Strangle、Synth Mangler を取り上げました。
ペダルはギター専用に設計したわけではありません。ベース、シンセサイザー、ドラムマシン、ボーカル、卓上のノイズ・セットアップにも使われました。フィードバック・ループや光に反応するコントロール、ジョイスティックを備えたものもあれば、同じ筐体の中で複数のファズ回路が喧嘩しているものもありました。目的は、普通のエフェクターなら防ごうとするような音を見つけることでした。それが最終的に Trent Reznor や Kevin Shields といったミュージシャンが私の機材を使うことにつながりました。

Effector 13 は2009年に devi ever : fx になりました。
それ以来、ペダルは Alan Moulder、Mick Gordon、Nine Inch Nails、My Bloody Valentine、Depeche Mode、King Gizzard & the Lizard Wizard、The Black Keys、Boris、Silversun Pickups、Wilco、Nels Cline、The Shins、Justin Meldal-Johnsen、Linkin Park、Anthrax、The Hives、Scissor Sisters、Nina Hagen Band、The Octopus Project、UNKLE、Michael Wandmacher、Wheatus、ZZ Top など、多くの素晴らしいアーティストに使われてきました。
シューゲイザー、インダストリアル、エクスペリメンタル・ロック、メタル、エレクトロニック・ミュージック、そしてオリジナル回路を作ったときには想像もしなかった場所で使われてきました。

変わったエフェクトを手に取りやすくすることは、ずっとこの仕事の一部でした。メイン・カタログと並行して、キットを販売し、回路図を無料公開し、ブティック・ペダルが高価で、業界の誰もが自分の回路を厳重に守っていた時代に、50ドルのファズ・ラインを立ち上げました。中には回路を樹脂で固める人までいました(笑)。
やがて自分の掲示板を、ほかのブティック・ファズ・メーカーたちの居場所へと広げました。それが ilovefuzz.com として知られるようになりましたが、今はもう私の管理下にはありません。
しばらく定期的な生産から離れた後、2022年に devi ever : fx を再始動し、再びペダルを作り始めました。

2026年、回路をソフトウェアへ持ち込み始めました。最初の Core プラグインは Goddess Zero、Soda Meiser、Vintage Fuzz Master、Zero Good です。オリジナル回路を部品レベルでシミュレートしています。ペダルの音をキャプチャーしたものでも、プロファイルしたものでも、近似したものでもありません。別の媒体で回路そのものを組み直したものです。
とんでもない20年の旅でした。今もこうしてオーガニックなファズを世界に届けられることが嬉しいです。
